Web3.0:Wavesのゆく道

Web3.0: the road ahead for Waves( https://blog.wavesplatform.com/web3-0-the-road-ahead-for-waves-9bd8a51f63ce ) の日本語翻訳です。
実際のプロダクト例を上げながらwavesがどのようにweb3.0企業になっていくかを説明しています。使用されている用語も専門的に難しい内容になっていますが、これまでのWeb3に関する記事、 “Web3.0とは何か?”“Web3 アプリとプロダクト: トラストレス、相乗効果、収益化” と一緒に読むと、内容がつかめてくるかと思います。

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Web3.0: the road ahead for Waves

ブロックチェーンを活用したスマートかつ分散されたデジタルサービスとWavesが構築している新しいテクノロジーと共に、Webの次のイテレーションを開始するのに適切なタイミングです。

分散の概念は、実際のところ、まったく新しいものです。驚くべきことに、中央集権化の概念とともに、19世紀頃、最初に策定されました。それ以前は、社会の構造であれ技術であれ、人々は自分たちが築いたものの一般原則についてあまり考えていませんでした。巨大な国民国家の創設は、社会構造の一般原則に注意を喚起し、厳格な垂直構造には独自の欠点があるという疑念をもたらしました。厳格な階層と指揮系統は多くの状況で非常に理にかなっていますが、これは常に集中化された障害ポイントを作り出し、システムを脆弱で破損しやすいものにします。

20世紀後半に、技術は社会の発展に圧倒的な影響を及ぼし始めました。コンピュータネットワークは、社会の血流が流れる静脈となりました。私たちが構築する技術は、私たちが住んでいる社会に大きな影響を与えます。分散型テクノロジーの概念は、70年代後半に分散コンピューティングと合意形成の研究という形で具体化され始めました。

少なくとも人々の頭の中では、ブロックチェーン技術が真のブレークスルーとなりました。人間の技術の歴史の中で初めて、私たちは前もって決められたプロトコルによってのみコントロールされる真に分散したシステムを作成することができました。現在、ブロックチェーン登場から10年以上たちましたが、まだ望んでいることをすべて行うことはできません。しかし、今、プロトタイプを超えて、実用的なユースケースを十分に試すことができます。新しい技術の聖杯であるマスアダプション(大規模普及)は、その時が来てからできるだけ早く実現されなければなりません。WEB2.0企業は、あまりにも多くの権力を握るようになりました。私達は機密情報や価値のある大量のビッグデータへのアクセス方法に気付いていませんでした。そして、今ではこれ以上不可能なくらいの独占状態になっています。

20世紀の終わりに登場したWEB3.0のコンセプトは、さまざまなテクノロジー(ビッグデータ、AI、IoTなど)を分散型の基盤で統合するプロダクトとして、ようやく形になりつつあります。革命を開始するには、リーテール(個人消費者向け)WEB3.0プロダクトと実用的なエンタープライズアプリケーションを今すぐ作成することが非常に重要です。クリプトコミュニティ中で生まれたアイデアを真に機能させるためには、クリプトコミュニティの枠を超えていく必要があります。

まだ完全な分散化を達成することはできません。実際、それを達成することはできないかもしれません。WEB3.0を本当に便利なコンセプトにするためには、WEB3.0の最終目標は、必要に応じて様々な方法を使用して、堅牢で透過的な相乗システムを作ることであることを理解する必要があります。重要なビジネスロジックは分散し、不可避な集権化された技術(ストレージ、複雑な計算)は使用することにより、大規模普及するプロダクトをつくることができるのです。この新しいアプローチには、真の需要があります。データストレージを拡張し、プライバシー保護を可能にすることができます。準同型暗号化(homomorphic encryption)などの洗練された高度な暗号化に本腰をいれて取りかかり、実際に機能させるときです。近い将来、検証可能な計算(Verifiable computing)(訳注:Verifable computingのよい日本語訳がありませんでした。リンク先のwiki参照)を使用できるようになると確信しています。これを使用して、計算をサードパーティに外部委託し、検証可能な結果を取得できます。

もちろん、ブロックチェーンシステムを悩ませるスケーラビリティの問題を解決するには、分散レイヤーを改善する必要があります。WavesのRIDEスマートコントラクト言語のアップデートは、分散型計算と(ロックチェーンシステムの性質により近い)ビジネスロジックへの新しいアプローチを提供します。それは6月までにWavesのメインネットで公開されます。(訳注:リリース済み) Waves-NGは、スピードの観点で、オンチェーントランザクションから得られる情報を最大化します。さらに進むには、特定の一連のトランザクションを処理するため、オフチェーンに移動するか、カスタムサイドチェーンを作成する必要があります。2番目のアプローチは、前進する前に現在のテクノロジーを最大限に活用するという当社の哲学に近いものであり、2019年後半に実装されます。将来のシステムは、完全なネットワーク同期に完全に見切りをつける可能性があります(おそらくそうすべきです)が、まだ道のりは長いですが、現在の技術はWEB 2.0アーキテクチャを崩壊させるほどに成熟しています。

WEB3.0の世界へのゲートウェイは、Waves Keeperになります。秘密鍵をユーザー側に保存し、センシティブなデータを第三者に渡さないことがWEB3の鍵であり、Keeperはまさにそれを行います。

次のアーキテクチャレベルは、分散ビジネスロジックレイヤーです。スマートコントラクトで実行される機密ビジネスロジック、暗号化された重要なプライベートデータ、トークン化による収益化—これらのすべてがそのレイヤーにおかれます。さらに深く進むと、WEB3のアイデアも吸収する中央集権レイヤーに到達します。そこでは、データは暗号化され、計算は検証可能です。

このアーキテクチャに基づいて、私たちは現在、マスアダプションを念頭に置いて、いくつかのアプリケーションを構築しています。

それらは多様な市場をターゲットとしていますが、トークン化のアイデアによって統一され、多くの観衆がアクセスでき、比類のないレベルの透明性を提供します。

分散型の投票プラットフォームを構築しています。これは、分散技術の最も有望な方向性の1つです。市町村レベルでの使用が始まっており、その広範囲での応用が必然です。透明性があり匿名で検証可能な投票は、状況を一変させることができます。

ソーシャルネットワークを構築します。それは野心的すぎるように思えるかもしれませんが、それを行うのにちょうどいいタイミングです。プライバシーを保護する、トークン化されたソーシャルネットワークは、ソーシャルインタラクションの大きな前進になります。私たちはそれを行う方法を知っています。そしてあなたはこの夏プロトタイプを見ることになるでしょう。(訳注:Ventuary-DAOのこと?)

エンタープライズ向けのWEB3.0ソリューションであるVostokネットワーク(訳注:WavesEnterprise へ変更)を立ち上げます。企業環境では、分散型の基盤にあるさまざまなテクノロジーの組み合わせのみが理にかなっているため、エンタープライズでのブロックチェーンテクノロジーの実装はデフォルトでWEB3.0となります。テクノロジーの組み合わせなしでは、ブロックチェーンは単なる変なデータベースです。

もはや、我々はブロックチェーン技術だけをやるのではありません。それは単なる全体像の一部です。我々は、収益化可能なWEB3.0アプリケーションに焦点を当てた最初の企業になりつつあります。将来のインターネットの最初のGoogleまたはFacebookの1つになりたいのです。成功を祈願する。分散か死を!