Waves Enterprise FAQ (July 2020)

Wavesエンタープライズの “FAQ for newcomers (July 2020)” の日本語翻訳です。

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Waves Enterpriseとは何か?

Waves Enterpriseは、パブリックとプライベートのネットワークアプローチを統合したハイブリッドなエンタープライズグレードのブロックチェーンプラットフォーム(会社と同名、WavesEnterprise)を開発するために設立されたテクノロジー企業です。Waves Enterpriseは、企業や政府向けのブロックチェーンベースの技術に特化しています。

私たちの目標は、DLTとブロックチェーン、特にブロックチェーンをあらゆる種類の企業にとってより身近なものにすることです。企業でもブロックチェーンの採用が遅れている理由の一つは、第一世代の企業プラットフォームが、複雑なアーキテクチャを持つフレームワークアプローチであったり、隠れたコストや他の多くの要素を含んだものであったりと、あらゆる面で不便であることにあります。

テクノロジー以外にも、フルスタックのサービスを提供しています。ブロックチェーンのユースケースに関するコンサルティングや、スキル不足に対応するための教育プログラムの提供、プレミアムサポートなどです。

当社の本社はロシアのモスクワにあります。現在、私たちの顧客のほとんどはロシアの企業です。2018年にスタートしましたが、急速に成長し、すでにロシアの企業ブロックチェーン市場でかなりのシェアを持っています。今年は、ヨーロッパ、アジア、中東など、ロシア以外の他の地域でも事業を開始する予定です。

開発チームはどこにありますか?

チームのほとんど(開発チームと営業チームを含む)はモスクワに拠点を置いています。現在、他の地域でのビジネス開発を担当する地域代表者を募集しています。

どのようなプロジェクトがすでにプラットフォーム上で実装されていますか?既に導入されている事例やプロジェクトはありますか?

はい、ロシアではすでに20以上のプロジェクトが進行中です。

例として、ここでは有名なカスタマーを紹介します:

  • Rosettiはロシア最大のエネルギー供給網運営会社であり、エネルギー決済のパイロットプロジェクトを実施中です。
  • アルファ銀行はロシア最大の民間銀行であり、規模では第2位のFMCG企業であるX5リテールグループと、分散型の公庫と資金管理システムを導入をすすめています。

当社のクライアントやパイロットプロジェクトの中には、他にもロシアの一流企業や政府機関がいくつかありますが、NDAの関係でその名前を公表することはできません。また、我々はロシア国外でもいくつかのパイロットを運営しています。

当社の主な技術パートナーは、クラウドデプロイメントの分野ではマイクロソフト社、サイバーセキュリティの分野ではカスペルスキーラボ社です。

プラットフォームには20社以上のクライアントがいると言いましたが、なぜそれぞれの名前を公表しないのですか?

守秘義務契約の関係上、特定の名前を開示することはできません。また、現時点では、クライアントの利益に反するため、開示することはできません。我々が言えるのは、これらのクライアントは、様々な分野・業種の大企業であるということのみです。

Waves Enterpriseは他のエンタープライズプラットフォームと何が違うのですか?

重要なのは、当社のプラットフォームは、多くの異なるコンポーネントで構成されたフレームワークではなく、迅速に展開できるエンタープライズグレードのソリューションであるということです。私たちのプラットフォームのすべての部分は、すぐに使用でき、既存のITシステムと統合することができ、必要に応じてさらにデプロイすることが可能です。もちろん、企業のブロックチェーンに適用されるという枠組みの中で、常識にとらわれないソリューションの導入にも励んでいます。

Waves Enterpriseは、現実のビジネスケースや既存の企業顧客が必要とする機能のみに焦点を当てています。これが私たちの研究開発のすべての基盤となっており、どのようにエンタープライズに技術を実践的に実装するかを目標としています。

実際、ブロックチェーン技術からのビジネス要件は、以下の機能で構成されています:

そして、これらの機能はすべてWaves Enterpriseのブロックチェーンプラットフォームに統合されています。

Waves Enterpriseはハイブリッドブロックチェーンプラットフォームですが、ハイブリッドブロックチェーンプラットフォームとは何ですか?Waves Enterpriseはどのようにハイブリッドを実現しているのですか?

一言で言えば、ハイブリッドとは、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンが一つのエコシステム内でつなげることです。これにより、分散化、カバレッジ、クリプト経済、プライバシー、セキュリティ、法令遵守などの面で相乗効果を得ることができます。私たちは、そう遠くない将来に、企業にとって、これがブロックチェーン技術を使用するための最も適切で効果的なモデルになると信じています。

私たちのプロダクト戦略には、現在3方向への展開があります。

第一の方向は、Waves Enterprise メインネット – パブリック許可型ブロックチェーン(public permissioned blockchain)の開発です。ここでは、ネットワークの拡大、参加者や取引の増加、メインネットをベースにした新しいサービスや製品の立ち上げ、マーケットプレイスの導入などを計画しています。

WESTという独自のネイティブトークンを持っていますが、WEメインネット(WavesEnterpriseメインネット)がWESTのエコノミクスが作用する場所です。メインネットでは、トランザクション手数料の支払い、サービスの利用(アンカリングデータオラクルなど)、プロダクトの利用(近日中にいくつか発表します)、リース、ノードの運営、プールへのリースなどにWESTを利用することができます。ここでの主な目的は、独立した参加者やコントリビューターによる広いネットワーク、強力なネイティブトークンと経済性、そしてあらゆるビジネス需要に対応した多様なdAppsやサービスを持つことです。

2つ目の方向は、プライベートブロックチェーンと、企業がブロックチェーンをビジネスプロセスやインフラストラクチャに統合するために必要とされる技術的な機能です。例えば、データプライバシー、高スループット、スケーラビリティ、統合ツールなどは、他のエンタープライズブロックチェーンソリューションとの競争に勝つために必要とされています。

ここでは大企業と政府に主眼を置いています。今後数年間は、大企業と政府がプライベート・ブロックチェーン技術の進化と進歩の主役になると予測しています。単純な理由は、大企業の多くがテクノロジーに新鮮な視点を持ち、イノベーションを起こすための資金を持っているからです。大企業は革新的であることを望んでいるにもかかわらず、彼らは非常に保守的でもあります。それは、企業の規模、時間のかかる意思決定プロセス、複雑なビジネスプロセスやIT資産、情報セキュリティポリシー、規制当局の要求事項を遵守する必要性などが関係しています。これらすべての要因が、企業がパブリック・ブロックチェーンを採用することを非常に難しくしています。

法人によるトークンやクリプトカレンシーの利用をめぐる活動が難しくなってきています。多くの法域では、トークンの用語すら定義されていないことが多く、また、会計や運用の税務などの重要な法律上の問題もあります。

そのため、企業にとっては、今のところプライベートチェーンの方がはるかに適しているのです。

そして最後に、3つ目の方向は、エコシステムのパブリックとプライベートの部分を統合し、ハイブリッドソリューションを作ることです。堅牢なメインネット、企業での採用、多くの実装事例、技術的な機能(スワップ、データオラクル、Gravityプロトコルのサポートなど)により、私たちは2つの世界の接近による相乗効果を得ることができます。待ちに待った日が、私たちが思うよりも早く来ています。

WEST(Waves Enterprise System Token)とは何ですか?

WEST – はプラットフォームのシステムトークンであり、メインネットワーク上だけでなく、ハイブリッドサイドチェーン上のすべての操作やサービスにアクセスするための普遍的な資産です。

トークンはいくつかの異なる用途で使用されます。

  • メインネットワーク上のサービスを購入したり、トランザクション数料を支払うため。
  • マイナーとしてネットワークに参加する権利を得るため。メインネット上のマイナーは、ブロックを生成するためにWESTトークンを特定量保持する必要があります。
  • Waves Enterpriseソフトウェアを使用するためのライセンスを購入またはレンタルするため。
  • ステーキングに使用

トークンは現在、以下の取引所で入手可能です。

WESTのステーキングの仕組みは?

ステーキングの仕組みは非常に簡単です。WESTトークンの所有者は、ネットワークマイナーノードやネットワーク維持に参加している他のマイニングプールに自分の残高をリースすることで、さらにトークンを得ることができます。ノードがネットワークから受け取ったトランザクション手数料から、そのノードへリースしたトークン数が占める割合に応じて、トークンを得ることができます。

いくつかの実際の数字をご紹介します:

  • 総供給量(Total supply) – 400M。トークンの分配についての詳細はブログに掲載されています
  • 循環供給(Circulating supply) – 38M (CoinMarketCapより)
  • 現在ステーキングされている量 – 24M (70%)

取引所Kucoinは、現在(07.2020)3-5%の利息でステーキングプログラムを運営しています。

メインネットの年間ROIは±3%ですが、これらの数字は変更される可能性がありますので、より正確な数字が必要な場合は、このROI計算機でチェックしてください。

ロシア以外でのプロモーションはの計画はありますか?

はい、ロシアが私たちのホームマーケットで、当社の知名度も高く、顧客基盤もしっかりしています。しかし、ヨーロッパ、中東、アジア市場への展開も計画しています。2020-2021年には、これらの市場での積極的なプロモーションを開始する予定です。

Waves EnterpriseとWaves Protocolはどのような関係ですか?

Waves Enterpriseは独立したチームによる独立したプロジェクトで、ターゲット層も全く異なります。私たちのテクノロジーはWavesプロトコルからフォークしましたが、開発を進めていくうちに、オリジナルのモデルとテクノロジースタックから離れていきました。ビジネス要求や要件としては完了したで、テクノロジーという点での交点は時間の経過とともに消えていきます。しかし、これはWavesのエコシステムと私たちの思想的な連帯を否定するものではありません。私たちはエコシステムの価値観を共有していますし、グラビティプロトコルの準備が整ったら接続する予定です。

大企業でなく、中小企業や個人でWEのネットワークを利用するにはどうすればいいですか?

Waves Enterpriseでは、企業でも個人でもインフラやサービスを利用するための多くのオプションが用意されています。一番簡単なのは、ノードをデプロイしたり、どこかのノードにトークンをリースしたりする等、メインネットワークの維持に参加することです。また、ブロックチェーンベースの投票サービスを利用することもできます – パブリックベータテスト中は、誰でも完全に無料で利用できます。その他にも、メインネットには、データオラクル、アンカリング、アトミックスワップなど、プライベートネットワークを所有する企業が利用できるインフラサービスがあります。将来的には、企業だけでなく中小企業向けのブロックチェーンベースのアプリケーションのマーケットプレイスを立ち上げる予定です。そこでは、サードパーティの開発者とWaves Enterpriseチームの両方からのアプリを提供する予定であり、サードパーティの開発者として参加することができます。

以前はVostokと呼ばれていたのに、なぜ名前を変えたのですか?

はい、以前はVostokという名前でした。しかし、その後、国際的な認知度を高め、WavesパブリックプロトコルとWaves Enterpriseという2つのプロジェクト間の相乗効果を得るために、プロジェクト名を変更しました。また、それに併せてトークンの名前もWaves Enterprise System Token (WEST)に変更しました。

まだご質問がある場合は、こちらで質問していただければ、私たちのチームメンバーがお答えします。